プレスリリース

  • ボーイング、2019年第2四半期の業績を発表

    • 737 MAXの安全な運航再開に向け、引き続き各国当局や航空会社と協力
    • 先般の発表通り、737 MAX運航停止に関連する費用を計上
    • 売上高は158億ドル、737 MAXの影響と、防衛部門およびサービス部門の契約数増加を反映
    • GAAPでの1株当たり利益は5.21ドルの損失、1株当たりの中核利益(non-GAAP)*は5.82ドルの損失
    • 営業キャッシュフローはマイナス6億ドル、12億ドルの配当支払いを実施
    • 受注残は民間航空機5,500機超を含め、4,740億ドル
    • 流動資産(現金および有価証券)は96億ドルと高い流動性
    • 2019年の見通しは今後改めて発表

    シカゴ発,  2019年7月24日 - 

    表1:決算サマリー(単位100万ドル、ただし1株当たりのデータを除く)

      第2四半期 上半期
    2019年 2018年 前年
    同期比
    2019年 2018年 前年
    同期比
    売上高 $15,751 $24,258 (35)% $38,668 $47,640 (19)%
    GAAP
    営業利益/(損失) ($3,380) $2,710 NM ($1,030) $5,585 NM
    営業利益率 (21.5)% 11.2% NM (2.7)% 11.7% NM
    純利益/(損失) ($2,942) $2,196 NM ($793) $4,673 NM
    1株当たり利益/(損失) ($5.21) $3.73 NM ($1.40) $7.88 NM
    営業キャッシュフロー ($590) $4,680 NM $2,198 $7,816 NM
    Non-GAAP*
    中核営業利益/(損失) ($3,745) $2,393 NM ($1,759) $4,903 NM
    中核営業利益率 (23.8)% 9.9% NM (4.5)% 10.3% NM
    1株当たり中核利益/(損失) ($5.82) $3.33 NM ($2.60) $6.97 NM

    * Non-GAAPによる算出。ボーイングでは、米国で一般に認められた会計原則(GAAP)に基づき作成された財務報告を補完するものとして特定のnon-GAAP財務情報を提供しています。提供されるnon-GAAP財務情報には、現行の営業活動による財務結果を示すものではない、もしくはそれらと関係がないと思われる特定の主要項目は含まれません。詳しくは下記プレスリリース(英語)をご覧ください。
    Boeing Reports Second-Quarter Results
    ※ NM = Not Meaningful(非適用)

    ボーイングは本日、2019年第2四半期の業績を発表しました。当四半期の売上高は158億ドル、1株当たりの利益(GAAP)は5.21ドルの損失、1株当たり中核利益(non-GAAP)*は5.82ドルの損失でした。先般発表した通り、737 MAXの運航停止に関連する費用が計上され(これにより売上高は56億ドル、1株当たりの利益は8.74ドル押し下げ)、併せて737型機の納入機数が減少したことを防衛部門およびサービス部門の契約数増加で一部相殺しています(表1)。営業キャッシュフローはマイナス6億ドル、配当金の支払い額は12億ドルでした。

    発表済みの2019年の財務見通しには737 MAXの影響が反映されていません。737 MAXの運航再開の時期や条件が確定していないことから、今後改めて新たな見通しを発表する予定です。ボーイングは、737 MAXのソフトウェア改修の承認と737 MAXの安全な運航再開に向け、米連邦航空局(FAA)と緊密に連携しています。開発プロセスと試験を厳格に実施しており、FAAから提示された承認要件をすべて満たすことができた時点で、最終的なソフトウェアパッケージをFAAに提出する予定です。737 MAXのソフトウェアと強化されたトレーニングの承認に向けたプロセス、および運航の一時停止措置を解除する時期については、各国当局が判断します。

    ボーイングの会長、社長兼CEOであるデニス マレンバーグは次のように述べています。
    「ボーイングは今まさに真価が問われています。737 MAXの安全な運航再開へ向けて作業を進めるなか、私たちは今後も安全、品質、誠実さというボーイングの変わらぬ価値に重点を置いていきます。このような困難な時期ではありますが、全社にわたって各チームが質の高い仕事を続け、長期的ファンダメンタルズの底堅さに支えられながら、それぞれの職務責任を果たし、新たな機会を捉えています」

    第2四半期の営業キャッシュフローはマイナス6億ドルでした。これは主に、737型機の納入機数減少および生産レートの引き下げ、キャッシュフローの受け払いのタイミングを反映したものです。また、当四半期には前年同期比で1株当たり配当金を20%増額し、12億ドルの配当金を支払いました。

    現金および有価証券への投資額は当四半期期首の77億ドルから96億ドルとなりました。負債額は主に新規発行社債により期首の147億ドルから増加し、192億ドルとなりました。

    受注残は堅調さを維持し、当四半期中の純受注額90億ドルを含め、期末時点で4,740億ドルでした。

    主要ビジネス部門ハイライト

    民間航空機部門

    表2:民間航空機部門(単位100万ドル)

      第2四半期 上半期
    2019年 2018年 前年
    同期比
    2019年 2018年 前年
    同期比
    納入機数 90 194 (54)% 239 378 (37)%
    売上高 $4,722 $13,952 (66)% $16,544 $26,897 (38)%
    営業利益/(損失) ($4,946) $1,785 NM ($3,773) $3,197 NM
    営業利益率 (104.7)% 12.8% NM (22.8)% 11.9% NM
    • 民間航空機部門の第2四半期の売上高は47億ドル。先般発表した737 MAXに関連する費用と737型機の納入機数減少を機種ミックスで一部相殺したことを反映(表2)。営業利益率はマイナス104.7%。737 MAXに関連する費用と737型機の納入機数減少を787プログラムの利益率向上で一部相殺
    • 当四半期には787型機42機を含む90機の民間航空機を納入し、DHLから777型貨物機を2機、フェデックスから767型貨物機を6機受注。パリ航空ショーでは、インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)による200機の737 MAXを購入する意向書のほか、ワイドボディ機に対する複数のコミットメントを獲得。777Xプログラムは初飛行に向けた試験を実施中。エンジンの課題への対応により、初飛行は2020年初頭に延期。初納入の時期にも影響する可能性はあるが当面は2020年後半とする予定を維持
    • 当四半期の受注残は5,500機超、金額ベースで3,900億ドルと堅調さを維持

    防衛・宇宙・セキュリティ部門

    表3:防衛・宇宙・セキュリティ部門(単位100万ドル)

      第2四半期 上半期
    2019年 2018年 前年
    同期比
    2019年 2018年 前年
    同期比
    売上高 $6,612 $6,100 8% $13,223 $12,581 5%
    営業利益 $975 $376 159% $1,822 $1,133 61%
    営業利益率 14.7% 6.2% 8.5 Pts 13.8% 9.0% 4.8 Pts
    • 防衛・宇宙・セキュリティ部門の第2四半期の売上高は66億ドルに増加。派生型機、衛星、兵器の契約数増加が牽引役(表3)。主に資産売却による収益や、前年同期に比べて空中給油機KC-46プログラムのコスト増が抑えられたことから、営業利益率は14.7%に増加
    • 第2四半期には、米陸軍特殊作戦部隊向けのMH-47GブロックIIチヌークの契約、米海軍のF/A-18の耐用年数改修(SLM, Service Life Modification)契約、米空軍向け統合直接攻撃弾(JDAM, Joint Direct Attack Munition)の契約、さらに米空軍向けの軍事通信衛星(WGS)の契約を獲得。当四半期の重要なマイルストーンには、米空軍との契約に基づいたT-X練習機初号機の飛行試験の完了、商用有人宇宙船の最終パラシュート試験の完了など
    • 防衛・宇宙・セキュリティ部門全体の第2四半期の受注残高は640億ドル、そのうち31%が米国外顧客からの受注

    グローバル・サービス部門

    表4:グローバル・サービス部門(単位100万ドル)

      第2四半期 上半期
    2019年 2018年 前年
    同期比
    2019年 2018年 前年
    同期比
    売上高 $4,543 $4,097 11% $9,162 $8,047 14%
    営業利益 $687 $604 14% $1,340 $1,251 7%
    営業利益率 15.1% 14.7% 0.4 Pts 14.6% 15.5% (0.9) Pts
    • グローバル・サービス部門の第2四半期の売上高は、主にボーイング・ディストリビューション・サービス(旧KLX)の買収や各国政府向けサービスの契約数増加が牽引役となり、45 億ドルに増加(表4)。営業利益率は15.1%で比較的安定した状態を維持
    • 当四半期は、米陸軍向けAH-64アパッチとイタリア空軍向けKC-767A空中給油機のPBL契約(Performance Based Logistics、成果保証契約)を獲得。パリ航空ショーでは、ASLアビエーション・ホールディングスとGECASから737-800型機の改造貨物機最大45機のコミットメントを獲得し、デルタ航空およびジェットブルー航空とデジタルソリューション契約の締結を発表

    見通し

    発表済みの2019年の財務見通しには737 MAXの影響が反映されていません。737 MAXの運航再開の時期や条件が確定していないことから、今後改めて新たな見通しを発表する予定です。