プレスリリース

  • ボーイング、2028年までの航空宇宙・防衛市場を8兆7,000億ドルと予測

    • 民間航空機、防衛、宇宙、サービス市場全般にわたり、需要拡大の見込み
    • 今後20年間の民間航空機市場は16兆ドルと予測、4万4,040機の新造機と関連サービスの需要拡大が牽引

    フランス ル・ブルジェ発,  2019年6月17日 - ボーイングは本日、パリ航空ショー開催に合わせて「ボーイング市場予測(Boeing Market Outlook, BMO)」を発表しました。今後10年間の航空宇宙・防衛市場は8兆7,000億ドル規模になる見通しです。これは前年予測の8兆1,000億ドルを上回り、民間航空業界の堅調さ、安定した防衛費、すべてのプラットフォームに対するライフサイクルを通したサービスへのニーズが航空宇宙・防衛市場の成長を牽引します。

    BMOでは2028年までの民間航空機需要を3兆1,000億ドルと予測しています。背景となるのは、より性能が高く燃費の良い航空機への代替需要と、世界中で増え続ける旅客数に対応するためにオペレーターが機材拡張を進めていることです。

    防衛・宇宙市場については、今後10年間で2兆5,000億ドル規模になると予測し、その要因に各国政府による軍用プラットフォームやシステムの近代化、新技術と性能の追求、海洋から宇宙にまで至る探査の促進を挙げています。予測される防衛費には、軍用機、自律型システム、衛星、宇宙船など幅広い製品が含まれます。防衛費の拡大は世界的な兆候で、防衛市場予測の40%は米国以外の国々によるものです。

    サービス市場は、民間航空機、防衛、宇宙の全分野でライフサイクルを通したサポートが求められ、2028年までに3兆1,000億ドル規模になる見込みです。

    ボーイングは「2019年民間航空機市場予測(2019 Commercial Market Outlook, CMO)」も同時に発表しました。旅客数と引退する航空機数の増加により、今後20年間の新造機需要は機数ベースで4万4,040機(前年予測より3%増)、金額ベースでは6兆8,000億ドルになると見積もっています。サービス市場へのニーズも世界的に維持され、9兆1,000億ドル規模になり、民間航空機市場全体では2038年までに16兆ドルになると予測しています。

    新造機需要のうち44%は代替需要によるもので、残りは旅客増への対応です。旅客数は平均4.6%、貨物輸送量は平均4.2%の増加が見込まれ、新造機が求められる要因になっています。世界の民間航空機数の予測は今回初めて5万機を超え、2038年までに新造機と現役の既存機を合わせて5万660機になる見込みです。

    新造機のサイズ別需要予測では、737 MAXのような単通路機市場が引き続き最も力強い伸びを示し、3万2,420機の新たな単通路機の需要が予測されます。市場規模は3兆8,000億ドルで、LCC (ローコストキャリア)の堅調さ、健全な代替需要、アジア太平洋地域の成長が主な牽引役です。

    ワイドボディ(双通路)機市場における、今後20年間の新造旅客機の需要は8,340機と予測され、金額ベースでは2兆6,000億ドルを超える見込みです。数年のうちに始まる大規模な代替需要が背景にあります。また、同じく今後20年間に1,040機の新たな大型貨物機の需要が予測され、大型機への需要増に寄与しています。

    新造機のサイズ別納入機数(2038年まで)

    機種(座席数)機数市場規模(単位:10億ドル)
    リージョナル機(90席以下) 2,240 $105
    単通路機(90席以上) 32,420 $3,775
    ワイドボディ(双通路)機 8,340 $2,650
    ワイドボディ貨物機 1,040 $300
    44,040 $6,800

    ボーイングは、民間航空サービス市場は毎年4.2%の成長率により、今後20年間で9兆1,000億ドルになると予測しています。サプライチェーンサポート(部品および部品流通)、整備およびエンジニアリング業務、航空機の改修、運航業務など、サービスへの需要増が引き続き世界中で見込まれます。

    サービス市場の部門別予測では、整備およびエンジニアリング業務が2兆4,000億ドルを占めます。ここには、航空機とそのシステム、コンポーネント、構造部の整備や耐空性の回復に伴う業務が含まれます。運航業務は1兆1,000億ドルを占め、コックピットサービス、客室サービス、乗員のトレーニング、管理、航空機の運用が含まれます。

     

    部門別の民間航空サービス市場(2038年まで)

    サービス部門市場規模(単位:10億ドル)
    法人&外部 $155
    マーケティング&企画 $545
    運航業務 $1,175
    整備&エンジニアリング $2,400
    地上&貨物業務 $4,825

    新造機の納入先を地域別で見ると、中国を含むアジア・太平洋地域が、新造機納入数は全体の40%、サービスは全体の38%を占め、引き続き将来的な成長を牽引すると予測しています。北米とヨーロッパはアジア・太平洋地域に続く成長が見込まれます。

     

    地域別の民間航空市場(2038年まで)

    地域新造機納入数サービス市場規模(単位:10億ドル)
    アジア・太平洋 17,390 $3,480
    北米 9,130 $1,980
    ヨーロッパ 8,990 $1,865
    中東 3,130 $790
    南米 2,960 $500
    ロシア・中央アジア 1,280 $270
    アフリカ 1,160 $215
    44,040 $9,100

    民間航空機の増加により、世界中でパイロット、技術者、乗員の人材供給量の拡大が求められます。ボーイングの「2019年パイロットと技術者予測」では、2038年までに民間航空業界が新たに必要とする人材は250万名近くになると予測しています。

    ボーイングの民間航空機市場予測は、民間航空業界で最も歴史の長い包括的な分析として評価されています。この市場予測およびその他の予測の全文(英語)は、ボーイングのウェブサイト(https://www.boeing.com/commercial/market/)でご覧いただけます。