プレスリリース

  • ボーイング、2020年第1四半期の業績を発表

    • 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と737 MAXの運航停止が業績に大きく影響
    • 売上高は169億ドル、GAAP での1株当たり利益はマイナス1.11ドル、1株当たりの中核利益(non-GAAP)*はマイナス1.70ドル
    • 営業キャッシュフローはマイナス43億ドル、流動資産(現金および有価証券)は155億ドル
    • 受注残は民間航空機5,000機超を含め、4,390億ドル

    シカゴ発,  2020年4月29日 - 

    表:決算サマリー(単位100万ドル、ただし1株当たりのデータを除く)

     第1四半期
    2020年2019年前年
    同期比
    売上高 $16,908 $22,917 (26)%
    GAAP
    営業利益(損失) ($1,353) $2,350 NM
    営業利益(損失)率 (8.0)% 10.3% NM
    純利益(損失) (641) $2,149 NM
    1株当たり利益(損失) ($1.11) $3.75 NM
    営業キャッシュフロー ($4,302) $2,788 NM
    Non-GAAP*
    中核営業利益(損失) ($1,700) $1,986 NM
    中核営業利益(損失)率 (10.1)% 8.7% NM
    1株当たり中核利益(損失) ($1.70) $3.16 NM

    * Non-GAAPによる算出。ボーイングでは、米国で一般に認められた会計原則(GAAP)に基づき作成された財務報告を補完するものとして特定のnon-GAAP財務情報を提供しています。提供されるnon-GAAP財務情報には、現行の営業活動による財務結果を示すものではない、もしくはそれらと関係がないと思われる特定の主要項目は含まれません。詳しくは下記プレスリリース(英語)をご覧ください。
    Boeing Reports First-Quarter Results
    ※ NM = Not Meaningful(非適用)

    ボーイングは本日、2020年第1四半期の業績を発表しました。当四半期の売上高は169億ドル、1株当たりの利益(GAAP)はマイナス1.11ドル、1株当たり中核利益(non-GAAP)*はマイナス1.70ドルでした。主に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と737 MAXの運航停止による影響を反映しています。営業キャッシュフローはマイナス43億ドルでした。

    ボーイングの社長兼CEOであるデビッド カルフーンは次のように述べています。
    「COVID-19の流行は、お客様である航空会社からの需要、生産の継続性、サプライチェーンの安定性など、ビジネスのあらゆる側面に影響を与えています。従業員やコミュニティの健康と安全を第一に考えながら、この前例のない健康危機を乗り切り、変化した市場に適応するために、厳しくとも必要な措置を取っています」

    COVID-19の流行が続き、旅客数が減少する中、民間航空機の新造機とサービスへの需要は大きな影響を受けています。航空会社は新造機の購入を延期しているため、納入スケジュールが遅れ、緊急ではない整備は先送りされています。市場の新たな現実にビジネスを対応させるため、ボーイングは民間航空機の生産レートを下げるなど、複数の措置を取っています。また、社内の役割や責任を合理化するために幹部と組織の再編成を発表しました。希望退職プログラムのほか、必要に応じたさらなる措置によって、従業員の削減も計画しています。

    さらに、短期流動性を管理するため、タームローンの利用、営業費用と裁量的費用の削減、自己株式取得の一時停止の延長と株式配当の当面停止、研究開発と設備投資の削減または延期、CEOと会長の本年中の報酬見送り、といった措置を取っています。ボーイングと航空宇宙分野の製造業界にとって、追加の流動性を利用できることは、回復への足がかりに非常に重要です。ボーイングはあらゆる選択肢を積極的に追求し、運転資金に必要な流動性を十分獲得できると確信しています。

    「COVID-19はビジネスにこれまでにない困難をもたらしていますが、長期的展望には自信を持ち続けています。国家安全保障の重大任務の最中にある防衛のお客様へのサポートは継続しています。737 MAXについては、安全な運航再開に向けて前進しており、日常の業務すべてにおいて、安全、品質、業務改善を推し進めています」(カルフーン)

    第1四半期の営業キャッシュフローはマイナス43億ドルでした。これは主に737 MAXの運航停止およびCOVID-19による影響と、キャッシュフローの受け払いのタイミングを反映したものです。

    現金および有価証券への投資額は、当四半期期首の100億ドルから155億ドルに増加しました。これは主に借入金残高が増加したことによるものです。負債額は期首の273億ドルから389億ドルに増加。これは主にタームローンの実行によるもので、借入返済により一部相殺されています。

    受注残高は、期末時点で4,390億ドルでした。

    主要ビジネス部門ハイライト

    民間航空機部門

    • 民間航空機部門の第1四半期の売上高は62億ドル。737 MAXの運航停止とCOVID-19を原因とする納入機数の減少を反映。営業利益率はマイナス33.3%に低下。納入機数の減少、737 MAXの生産一時停止による7億9,700万ドルの例外的な生産コスト、次世代737型機における主翼と胴体をつなぐ部品であるピックルフォークの改修に関連する3億3,600万ドルの経費、主にCOVID-19に起因する787型機の利益率の低下、COVID-19への対応でピュージェット・サウンド(ワシントン州)地域の組み立て工場の稼働を一時停止したことによる1億3,700万ドルの例外的な生産コストが要因
    • 737型機プログラムは、COVID-19からマイナスの影響。民間航空業界に不確実性が生じているため、生産レートの上昇は計画より遅いペースに。737 MAXの生産は、運航再開の時期と条件がより明確になりつつある中、需要環境に対するCOVID-19の影響を反映して、2020年に低い生産レートで生産を再開予定。2021年中に月産31機にまで段階的に引き上げ、需要を見据えながらさらに段階的に引き上げ。737 MAXの生産一時停止による例外的な生産コストは、生産レートの計画修正のため約10億ドル増加し、合計約50億ドルになる見込み。737 MAXの運航停止に関連するお客様への補償等で大きな変更はなし
    • 民間航空機部門は、COVID-19がオペレーションと需要見通しに影響を与えていることを反映し、生産レートの計画を修正。787型機は2020年に月産14機から10機へ引き下げ、2022年までに月産7機にまで段階的に引き下げ。777型機と777Xは、2021年に合わせて月産3機に引き下げ。767型機と747型機については、現段階で生産レートの計画に変更なし
    • 当四半期には、29機の787型機を含む50機の民間航空機を納入。ANAから12機の787型機の受注を獲得。ボーイング サウスカロライナで1,000機目の787型機を生産
    • 受注残は5,000機超、金額ベースで3,520億ドル

    防衛・宇宙・セキュリティ部門

    • 防衛・宇宙・セキュリティ部門の第1四半期の売上高は60億ドルに減少。空中給油機KC-46Aの経費が主な要因。営業利益率はマイナス3.2%に低下。主な要因は、KC-46A の8億2,700万ドルの税引き前費用を計上したこと。このうち、5億5,100万ドルは米空軍と4月に合意した新しいリモートビジョンシステムの開発・統合に関連する費用。残りの費用は生産性の問題とCOVID-19による稼働停止を反映。ほかの多くのプログラムもCOVID-19の影響を受け、当四半期の営業利益率を押し下げ
    • 当四半期には、18機のP-8Aポセイドン哨戒機の受注を獲得。米陸軍の将来型長距離攻撃航空機(FLRAA)プログラム向けにSB>1 デファイアント™試作機の開発契約も獲得。無人艦載空中給油機MQ-25のシステム設計審査を完了
    • 防衛・宇宙・セキュリティ部門全体の受注残高は640億ドル、そのうち28%が米国外顧客からの受注

    グローバル・サービス部門

    • グローバル・サービス部門の第1四半期の売上高は46億ドル。COVID-19に起因する民間航空機のサービス契約数低下によって大幅に相殺されたものの、政府向けサービス契約数が増加したことを反映。営業利益率は15.3%に上昇。主に政府向けサービスの業績が好調だったことが要因
    • 当四半期は、米海軍とオーストラリア政府からP-8A の統合ロジスティクスサービスおよびサイトアクティベーションサポートの契約変更を獲得。米陸軍が運用するAH-64アパッチのロジスティクス/部品/サービス契約を獲得。シンガポール・エアショーでは、アジア太平洋地域の複数の航空会社と消耗品サービス契約やデジタルソリューション契約を締結したことを発表