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新たな人生

ボーイングは、航空機のライフサイクル全体で航空機産業の環境負荷を低減する努力を続けています。その一環として、現在、環境に負荷をかけない方法で解体・リサイクルされる初期段階にあるのが757型エコデモンストレーターです。

757型エコデモンストレーターの飛行試験成功を祝うチームメンバー

757型エコデモンストレーターの飛行試験成功を祝うチームメンバー


同機は今月(2015年7月)、一連の飛行試験を終え、最終フライトでワシントン州モーゼスレイクに到着しました。ここで取り組むリサイクル作業を通じて、私たちはより効率的なリサイクル技術を研究し、航空機の素材や部品から最大の価値を生み出そうとしています。

この空中写真(John D. Parker撮影)は飛行試験中に撮影されました。機体のカラーはTUIグループのものです。

この空中写真(John D. Parker撮影)は飛行試験中に撮影されました。機体のカラーはTUIグループのものです。同グループはボーイングのお客さまであり、757型エコデモンストレーターのパートナーです。


利用可能なパーツを取り外すことのほかに、航空機用アルミニウムを抽出して、新造機に再利用する方法を探っています。

757型エコデモンストレーターではすでに別のリサイクルプロジェクトを実施しています。787型機の製造過程で発生する炭素繊維の余剰分を利用して、3Dプリンターで操縦室のアイルスタンドを作ったのです。私たちがどのようにこうした高付加価値素材に新たな目的を与え、産業廃棄物を削減したいと考えているかを示す一例です。

リサイクルの早い段階で、利用可能な部品は取り外されます。エンジンと左翼前縁部はすでに取り外し済みです。

リサイクルの早い段階で、利用可能な部品は取り外されます。エンジンと左翼前縁部はすでに取り外し済みです。


フォークリフトで運ばれる客室用シート

フォークリフトで運ばれる客室用シート


リサイクルのためにモーゼスレイクに来る前、この航空機は数カ月をかけて約100回飛行し、その間にチームは15件以上の技術を試しました。NASA(米航空宇宙局)と協力して、右翼に “昆虫恐怖症” コーティング(昆虫が衝突して残留物になるのを防ぐ非粘着質のコーティング剤)を、垂直尾翼にアクティブフローコントロール(気流を動的に制御する装備)を施してテストしました。

ボーイングのチームが757型エコデモンストレーターの“昆虫恐怖症”試験を準備する間に、昆虫を採集するカリフォルニア大学デービス校の昆虫学教授、リン・キムジー氏(ルイジアナ州のシュリーブポート地域空港付近にて、John Parker撮影)

ボーイングのチームが757型エコデモンストレーターの “昆虫恐怖症” 試験を準備する間に、昆虫を採集するカリフォルニア大学デービス校の昆虫学教授、リン・キムジー氏(ルイジアナ州のシュリーブポート地域空港付近にて、John Parker撮影)


ボーイングは昆虫残留物を減らすためのクルーガー・シールドを左翼前縁部に取り付けたほか、太陽光発電と熱エネルギーで動く窓の電子シェードもテスト。米国製のグリーンディーゼルを混合したバイオ燃料による飛行も実施しました。

次に予定されているのは、エンブラエルと協力して2016年に実施する同社の航空機を使用したエコデモンストレーターのテストです。このプログラムははるか未来に及ぶ環境面の利益をもたらし、数々の成果を挙げています。続けていくのがとても楽しみです。

Posted on 28 July 2015