ランディのブログ

ジョーをしのんで

今日、伝説的なエンジニアであるジョー サッターが亡くなりました。彼の訃報を受け、航空業界全体に悲しみが広がっています。“ボーイング747の父”と呼ばれる彼の人生を振り返りつつ、私の個人的な彼への思いをつづりたいと思います。

747初号機、別名シティ・オブ・エバレットの隣でポーズを取るジョー

747初号機、別名“シティ・オブ・エバレット”の隣でポーズを取るジョー

 

ジョーのことをよく知るようになったのは、私が747-8プログラムを担当していたころのことです。747に対して誰よりも深い愛情を注ぎながら、同時に周りの人々にも愛情深く接する人でした。伝説的な偉人であるにもかかわらず、決しておごった態度を取ることはありませんでした。

ルフトハンザ航空に納入した新しい747-8型機の隣でポーズを取るジョー(2012年5月撮影)

ルフトハンザ航空に納入した新しい747-8型機の隣でポーズを取るジョー(2012年5月撮影)

 

私たちはよく、ジョーがボーイングから退社するなんて絶対にあり得ないね、と冗談で話したものです。晩年、ボーイングの親善大使を務めながら、現役社員と同じように出勤していたと知ったら、皆さんはきっと驚かれることでしょう。2〜3週間前に彼と交わした最後の会話でも、時間を忘れて製品戦略について話し合ったほどです。

787初号機の納入式典で写真に収まったジョーと私(2011年9月撮影)

787初号機の納入式典で写真に収まったジョーと私(2011年9月撮影)

ジョーの偉大なる遺産は、ここボーイングで彼に刺激を受けた大勢の社員に受け継がれます。彼こそ真の偉人でした。もう彼の話やユーモア、ビジョンに触れることもできないと思うと寂しくなります。そして何よりも、もうジョーに会えないことが残念です。

Posted on 30 August 2016