ランディのブログ

大きな見解の相違

パリ航空ショー開催中にエアバスが市場の長期予測を発表したのには誰もが驚きました。例年だともう少し後に発表されるからです。そして今回の発表内容は明らかに細部の説明が不足していました。

ただ、一つはっきりしていたのは、大型機セグメントについての予測が私たちと大きく異なることです。

ボーイングが最近発表した2015年最新市場予測では、市場のニーズが大型機から787型機や777X、A350といった中型の双発ジェット機に移行する傾向が継続していることを踏まえ、747-8型機やA380といった大型ワイドボディの新造機の需要は、今後20年間で540機と見込んでいます。

しかし、エアバスは自らの大型機需要の予測を昨年より50機近く増やし、1,550機としています。この1年を通してA380を1機も受注していないにもかかわらずです。

逆に、単通路機に関するエアバスの需要予測は低すぎると思います。彼らの予測は22,927機です。これは今後20年の間、月産95機という計算になります。仮に市場をボーイングとエアバスの2社で均等に分け合ったとしても(単通路機市場に参入しようとしている企業がほかにもあるので、2社で分け合うということはあり得ないでしょうが)、月産約48機というのは彼らが話している生産レートの増加とつじつまが合わないのです。

2000年にA380をローンチした際、エアバスは2019年末までに大型機だけで1,235機の需要があると予測していました。15年後の今、大型旅客機全体の確定受注数は371機にとどまっています。5年後の結果は推して知るべしですね。

ボーイングは生産レート決定の重要な要因として予測を活用しています。今週、747-8型機の生産レートの追加引き下げを発表しました。2016年3月からの生産レートを月産1機にまで下げるのです。大型機市場で厳しい状況は続いていますが、私たちはこの調整を楽観視しています。貨物機市場の見通しに期待感があり、プログラムの健全性をキープすることができるからです。

今年の747-8型機の確定受注数は4機で(その上、ヴォルガ・ドニエプル航空と747-8フレイター20機の追加受注で覚書を交わしました)、状況は上向きつつあります。

私たちは、大型機市場は小さいながらも存続するとみています。しかしあらゆるトレンドや兆候は、航空会社が中小型のワイドボディに移行していることを示しています。旅行客が求めているのは路線ごとの便数増加だからです。

Posted on 26 June 2015