ボーイング社の概要
ボーイング社は、世界最大の民間機および軍用機メーカーであり、回転翼航空機、電子および防衛システム、ミサイル、ロケットエンジン、衛星、衛星打ち上げ機などの幅広い製品を、世界90ヶ国以上に提供、売上高では、米国最大の輸出企業の1社です。ボーイング社は、常に革新的な製品およびサービスを提供することで世界の航空宇宙業界をリードしており、顧客の要望に応え、より効率性を高めた民間航空機の開発、各国軍のプラットフォーム、防衛システム、戦闘機をネットワークで統合するネットワーク・セントリック・オペレーション(NCO)など、製品とサービスの充実に努めています。米国イリノイ州シカゴに本社を置き、従業員数は米国内および世界70ヵ国に160,000人以上、主要事業施設を米国ワシントン州ピュージェット湾地域、南カリフォルニア、ミズーリ州セントルイスに有します。なお、2008年度の売上高は609億ドルです。
ボーイング社は、民間航空機、防衛・宇宙・安全保障を主要事業部門としており、世界的な金融部門であるボーイング・キャピタル・コーポレーション、各事業部に横断的サービスを提供するシェアード・サービス部門や、革新的な技術やプロセスの開発、導入をサポートする、ボーイング・テクノロジー部門がその両主要部門をサポートします。
民間航空機部門
民間航空機分野では、40年以上にわたり世界をリードしています。1997年に民間機分野で長年の経験を誇るマクドネル・ダグラス社と合併、70年以上の歴史を有する民間機製造企業として業界に君臨しています。今日のボーイング製民間機ラインナップは、737型、747型、767型、777型、およびボーイング・ビジネスジェットで構成されており、新型機として787型機と747-8型機の開発を進めています。現在世界中の空を飛行する民間航空機の約75%にあたる、12,000機がボーイング社製です。これらのボーイング機が常に最高の状態で運航されるようにコマーシャル・アビエーション・サービスが世界中の旅客・貨物エアラインや整備、修理、オーバーホール施設に対し、世界屈指のエンジニアリング・サービス、改修・ロジスティクス・サービスなど、総合的なサービスを提供しています。また、世界最大の総合航空トレーニング機関、アルテオン社を通じ、100席以上の航空機の整備、操縦に携わるスタッフを対象にトレーニングを提供しています。
防衛・宇宙・安全保障部門
防衛・宇宙・安全保障部門は、世界各国の政府、軍隊、民間企業を対象とし、陸海空宇宙をベースとする統合プラットフォームをより強固とする、大規模で微細にわたるサービスを提供しています。また、戦闘機、爆撃機、輸送機、空中給油機、回転翼機、ミサイル、各種軍需品の生産、改造、サポートなどを軍民両用に行っている他、ネットワーク・セントリック・オペレーションや通信、偵察、諜報テクノロジーなどを通じ、常に先端を目指して開発を続けています。同部門は米国政府に対しても、NASAのスペース・シャトル、国際宇宙ステーション プログラム、米ミサイル防衛庁の地上配備型中間段階防衛プログラム、米陸軍のフューチャー・コンバット・システム プログラムや米本土安全保障省が管理する国境警備構想など、多くの国家プログラムにシステム・インテグレーターとして参画しています。
ボーイング・キャピタル・コーポレーション
ボーイング・キャピタル・コーポレーションは、主に民間航空機部門と統合防衛システム部門と協力して、民間航空機や軍用機、人工衛星、打上げ機などを購入するボーイング社の顧客向けに世界規模の金融サービスを提供しています。ボーイング・キャピタルは、ボーイング社の誇る財政上の優位性や世界中に広がるネットワーク、顧客情報、そしてファイナンスのプロフェッショナルを結集させ、およそ60億ドル(2008年末時点)のポートフォリオを有します。
シェアード・サービス部門
シェアード・サービス部門は、ソースの一元化によるメリットを生かした各種サービスをボーイング社の各部門に提供しています。各部門に共通のサービスを効率的かつ革新的な方法で提供することにより、ボーイング社の競争力向上に寄与することを目指し、セキュリティ、輸送、施設、各種製品・サービスの購入などの基本的サポートからコンピュータ、通信、電子商取引、情報管理に至るまで、多様なサービスを提供しています。また、安全性や健康管理、環境関連の計画立案を指導するとともに、ボーイング・トラベル・マネジメントを通じて、ボーイング社の従業員や企業ユーザーに総合的な旅行サービスを提供しています。さらに、傘下のボーイング・リアリティを通じて、リース物件を含む各種資産の取得および販売を行っています。
エンジニアリング・オペレーション・テクノロジー
ボーイングのエンジニアリング・オペレーション・テクノロジーは、ボーイング社全体に、最適な人材、最新テクノロジー、プロセス等を適時提供し、各事業部とボーイング社全体の成長戦略の立案をサポートしています。革新性、技術的長所や、エンジニアリング、オペレーション、クオリティ、情報テクノロジー分野などでの主導的役割などを基にした戦略は、リサーチ・アンド・テクノロジー、インタレクチュアル・プロパティー・マネージメント、インフォメーション・テクノロジーなどの主組織により様々な方法で提供されています。これらの活動を通し、エンジニアリング・オペレーション・テクノロジーは、戦略的な新規プログラムの開発を進め、革新的なテクノロジーやプロセスに対するソリューションを提供し、ボーイングをネットワーク型グローバル企業へと変換させ、その知的財産を拡大・保護することで、ボーイング社の成長の礎を築いています。
