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777型機の累計受注が2,000機を突破

あけましておめでとうございます。2019年は航空ファンの私たちにとって素晴らしい1年になります。ボーイングの最新鋭機777Xのロールアウトと初飛行があり、737 MAXファミリーの中で最大にして最高の効率性を誇る737 MAX 10の生産が開始されます。ほかにも大きな出来事がきっと待ち受けています。そのすべては、ボーイングにとって非常に実りある1年となった2018年を踏まえて展開されるのです。

1月8日、ボーイングは2018年の受注と納入の実績を発表します。集計の過程で、この1カ月私が注目してきたマイルストーンの達成を確認でき、胸が躍りました。

常にワイドボディ機のベストセラーであり続けている777型機が、いまだかつてないあることを成し遂げたのです。それは、ワイドボディ機で初めて純受注が2,000機を超えたことです。

777型機の累計受注が2,000機を突破

12月、BOCアビエーションと匿名のお客さま2社から合計17機の純受注を獲得し、777型機のローンチ以来の受注数が2,013機になりました。この中には、人気の高い旅客機である777-300ER、長距離を運航可能な777型貨物機、そして最新鋭機の777Xが含まれています。

累計受注もさることながら、2018年、そして近年の受注実績には、長距離市場での主力機である777型機ファミリーの驚くべき耐久力がはっきりと表れています。2017年に40機の純受注を獲得すると、2018年には51機の純受注を獲得し、過去5年間の受注は209機に上りました。

11月末時点で、2018年の777型機の受注数はエアバスのA350、A330、A380という各ワイドボディ機をしのいでいました。最終結果は分かりませんが、トレンドに沿ったものになるでしょう。過去10年間、777-300ERは対抗機種であるA350-1000を3対1以上、777型機ファミリーは5対1以上の割合で上回る受注を誇っています。

777型機の累計受注が2,000機を突破

777型機の人気が衰えないことも驚くには当たりません。777型機は旅客機と貨物機としての比類なき能力を提供し続ける強力なプラットフォームだからです。

2005年に777-200LR が香港からロンドンへ東回りで飛行し、記録を樹立したフライトを今でも覚えています。私を含め数十人を乗せた22時間22分のフライトは、地球上のどの2都市間もつなぐことができる777型機の驚くような能力を見せつけるものでした。

香港発ロンドン行きの777-200LR 、2005年

香港発ロンドン行きの777-200LR 、2005年

それから10年以上が経って、777型機は世界トップの快適さを提供しながら乗客を目的地に直接運び続けています。考えてみてください。現在、最も長い民間航空ルート20本のうち、10本はいまなお777型機が運航しています(ちなみに、残りの10本のうち5本は787ドリームライナーが運航)。そして、太平洋横断の全ルートの60%を可能にしているのはやはり777型機です(急速に成長している787型機は20%)。

簡単に言えば、777型機は乗客のみなさまに喜んでいただきながら、世界中の主要航空会社に収益性を提供し続け、安定した受注につなげているのです。

777型貨物機も2018年の成功に大きく貢献しました。DHL Express、フェデックス エクスプレス、ANA Cargo、ルフトハンザ・カーゴ、ターキッシュ カーゴ、カタール航空などから確定受注を獲得しました。

777型貨物機は世界で最も長距離を運航できる最大の双発貨物機で、無敵の存在です。航続距離は4,900海里(9,070キロメートル)、最大積載量は112トン(102メトリックトン、10万2,000キログラム)を誇ります。

777型機の耐久力は最新鋭機777Xへの移行をスムーズにします。777Xは777型機ファミリーの優れた性能、経済性、航続距離をさらに高めるものです。今後数カ月にわたって、複合材でできた大きな新型主翼、驚くほどの航続距離、競合比で12%向上された燃料効率といった777Xの特長についてより詳しくご紹介していきます。

現行の777-300ERや777型貨物機であっても、まもなく登場する777Xであっても、このファミリーがどこまで飛んでいくのか本当に楽しみです。

Posted on 6 January 2019