ボーイングのAWACSは、空中早期警戒システムの世界的スタンダードとなっています。

日本が運用するE-767 AWACSは、戦略的な防衛作戦に必要な空中警戒と指揮統制 (C2) の両機能を兼ね備えた実戦型システムで、警戒システムは、柔軟性を兼ね備えたマルチモード・レーダーにより、地・洋上におけるレーダー反射波を防ぎ、空中・洋上のターゲットを探知します。

このレーダーは全方位を監視対象とし、320キロ（200マイル）以上先のターゲットを探知します。AWACS内の作戦履行装備では、個々のターゲットを個別に表示、コントロールすることが可能です。

現在、アメリカ、NATO、サウジアラビア、フランス、イギリス軍により、E-3と称する707型 AWACSが66機任務を遂行しています。このE-3は湾岸戦争においてその存在感を示し、以来、アメリカとその同盟国の空軍に大きく貢献しています。 1992年以降、E-3AWACSは、旧ユーゴスラビアに対する国連決議を受け、東ヨーロッパで5,200回以上のミッションを遂行しています。

1977年のAWACS初号機デリバリー以来、ボーイング製AWACSの伝統はE-767 AWACSに引き継がれています。

機体仕様
乗員　：　 21名（操縦士／2名、AWACS作戦行動員／19名）
全幅　：　 47.57m
全長　：　 48.51m
全高　：　15.85m
最高速度： 時速800km以上
航続距離： 5,600海里（10,370km）
エンジン： ゼネラル・エレクトリック製CF6-80C2B6FA／2基

自衛隊が運用するE-767型機に関しては、航空自衛隊のホームページをご参照ください。