T-7Aレッドホークは、戦闘機パイロットの教育訓練を目的とした最新鋭のトレーニングシステムです。
従来の米空軍T-38タロン練習機の後継となるT-7Aレッドホーク練習機は、アフターバーナー付シングルエンジン、垂直尾翼が2枚のツインテール、スタジアムシーティング(後席を前席よりやや高い位置に配置)、訓練用機器等が統合された先進コックピット、横開きのキャノピー、空中給油受油装置などが特徴です。
T-7Aトレーニングシステムでは、T-7Aレッドホーク練習機と地上のシミュレーター設備及びその他地上教育訓練機材がデータリンクでつながっています。これにより、機上と地上が一体となって、先進かつ高度な教育訓練能力を提供することができます。
また、同システムは最新鋭の現有戦闘機だけでなく、将来登場する次世代戦闘機のパイロット養成にも対応します。そのほか、T-7Aレッドホーク練習機は維持整備を容易にできるよう設計されており、長期間の効率的な運用及び維持整備が可能となります。
ボーイングは、2018年に米空軍より351機のT-7Aレッドホーク練習機と46台のシミュレータ等地上教育訓練器材を含む総額92億ドル相当の受注を獲得しました。
革新的なデジタルエンジニアリングの製造技術を駆使し、ボーイングは2021年2月にT-7Aレッドホーク練習機の生産を開始しました。デジタルエンジニアリングの導入により、T-7Aレッドホーク練習機の組み立て時間を従来機と比べて80%削減し、同機のソフトウェア開発や検証時間も50%短縮することができました。
詳しくは、T-7Aレッドホーク(英語サイト)をご覧ください。