Students

日本の教育機関との連携

ボーイングは教育分野においてもさまざまな活動を展開しています。明日を築く若い力を支援するのも、日本の企業市民としての重要な役割であると私たちは認識しています。

これまでの主な活動は以下の通りで、大学生と小学生を対象としています。

 

小学生対象のSTEMプログラム

2015年から、小学生を対象に、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(エンジニアリング)、Mathematics(数学)の分野における教育支援「STEMプログラム」をスタートしました。科学技術館(東京)や航空博物館(米シアトル)とのパートナーシップのもと、同年9月下旬に三重県と東京都の計3カ所で開催。同プログラムは大好評を得て、以後、規模を拡大しながら毎年開催しています。2018年までに宮城県、福島県、千葉県、埼玉県、東京都、三重県、愛知県、兵庫県の1都7県で開催し、4,700名を超える小学生が参加しました。2019年は科学技術館や岐阜かかみがはら航空宇宙博物館のほか、各地の小学校で11月に開催する予定です。

日本でSTEMプログラムを担当する小林美和(ボーイング ジャパン 政府関係/渉外担当 ディレクター)は、「ボーイング社は2016年で創業100年を迎えましたが、これからも、製造の効率化であるとか、ロボットの導入であるとか、続々と新しい技術を飛行機に取り入れていかなければいけません。だからこそ、21世紀の技術革新スキルを身につけた次世代を育てていくことは、とても大事なことです。STEMプログラムは、子供たちに『ものを作ることは大変だけれども、面白いよ。 失敗を恐れずチャレンジを続けていくことも面白いんだよ。それが科学や技術の進化につながっていくんだよ』と思ってもらうための“きっかけ作り”だと考えています」と語っています(日本科学技術振興財団が発行する季刊誌『JSF Today』No.151 / Winter 2019より抜粋)。

STEMプログラムではシアトルの航空博物館から特別講師が来日し、趣向を凝らした参加型のサイエンスショーとワークショップで、子供たちの興味を引きつけます。バルーンはどうして飛ぶの? どんな宇宙服なら真空の宇宙空間で人体を保護できるの? 無人ローバー(惑星探査車)はどうやって作るの? こうした問いに、子供たちは友達とアイデアを出し合いながら取り組みます。自ら課題を解決する驚きと楽しさを経験した子供たちに、STEM分野の学びを続け、航空宇宙の未来に向けて羽ばたいてほしい。それが、ボーイングがSTEMプログラムに込める願いです。

2018年STEMプログラム会場の様子 2018年STEMプログラム会場の様子
2018年STEMワークショップの様子 2018年STEMワークショップの様子
2019年サイエンスショーの様子 2019年サイエンスショーの様子
2019年サイエンスショーの様子 2019年サイエンスショーの様子
2019年サイエンスショーの様子 2019年サイエンスショーの様子
2019年ワークショップ(宇宙服を作ろう)の様子 2019年ワークショップ(宇宙服を作ろう)の様子
2019年ワークショップ(ロボットガレージ)の様子 2019年ワークショップ(ロボットガレージ)の様子
2019年ワークショップ(プログラミング)の様子 2019年ワークショップ(プログラミング)の様子

Talent Pipeline Development Program

ボーイングは世界各国の高等教育機関とパートナーシップを組み、企業統治やインテグレーション、データに基づく分析などを通じて学生の能力開発を支援しています。Talent Pipeline Development Programはこうした世界的な戦略をリードする取り組みで、日本国内では東京大学、東北大学、名古屋大学を教育機関パートナーとして選び、カリキュラムや研究プロジェクトの強化を目的に支援しています。

 

大学生のエクスターンシップ・プログラム、サマー・セミナーなど

毎年4月から9月にかけて実施しているエクスターンシップ・プログラムでは、ボーイングの社員が東大、東北大、名古屋大、金沢工業大、九州大、北海道大などの学生たちを対象に講義を行っています。学生たちはその間にプロジェクトに取り組み、研修結果を9月のサマー・セミナーで発表して成果を競います。このほかにもボーイングは、毎年夏に開催される一般社団法人日本航空宇宙学会主催「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」を支援しています。同コンテストには海外学生チームを含む50を超える学生チームが参加し、各チームが設計・制作した200g以下のオリジナル飛行ロボットの飛行性能をアピールします。

 

日本の教育分野におけるボーイングの貢献

日本におけるボーイングの産学連携活動について、実際に日本の大学で教鞭を執る先生方にその成果やご意見を尋ねました(2016年7月)。

先生方へのインタビューはこちら