プレスリリース

ボーイング、2025年第1四半期の業績を発表

※当リリースは、米国時間2025 年 4 月 23日に発表されたプレスリリースの抄訳です。
全文および注釈等は英語オリジナル書面を参照ください。

 

アーリントン発、2025年4月23日

  • 737型機の生産は当四半期に漸増、今年中に月産38機までの引き上げ予定を維持
  • 売上高は195億ドルに増加、主に民間航空機130機の納入を反映
  • 1株当たりの損失(GAAP)は0.16ドル、1株当たりの中核損失(non-GAAP)*は0.49ドル
  • 営業キャッシュフローはマイナス16億ドル、フリーキャッシュフローはマイナス23億ドル(non-GAAP)*
  • 受注残高は5,450億ドルに増加、民間航空機の受注残は5,600機超

表:決算サマリー(単位100万ドル、ただし1株当たりのデータを除く)

 

第1四半期

2025年

2024年

前年

同期比

売上高

$19,496

$16,569

18 %

GAAP

営業利益(損失)

$461

($86)

NM

営業利益(損失)率

2.4%

(0.5)%

NM

純利益(損失)

($31)

($355)

NM

1株当たり利益(損失)

($0.16)

($0.56)

NM

営業キャッシュフロー

($1,616)

($3,362)

NM

Non-GAAP*

中核営業利益(損失)

$199

($388)

NM

中核営業利益(損失)率

1.0%

(2.3)%

NM

1株当たり中核利益(損失)

($0.49)

($1.13)

NM

* Non-GAAPによる算出。ボーイングでは、米国で一般に認められた会計原則(GAAP)に基づき作成された財務報告を補完するものとして特定のnon-GAAP財務情報を提供しています。提供されるnon-GAAP財務情報には、現行の営業活動による財務結果を示すものではない、もしくはそれらと関係がないと思われる特定の主要項目は含まれません。

※ NM = Not Meaningful(非適用)

ボーイングは本日、2025年第1四半期の業績を発表しました。当四半期の売上高は195億ドル、1株当たりの損失(GAAP)は0.16ドル、1株当たりの中核損失(non-GAAP)*は0.49ドルでした(表)。営業キャッシュフローはマイナス16億ドル、フリーキャッシュフローはマイナス23億ドル(non-GAAP)*でした。主に業績の改善と民間航空機部門での売上高増加を反映しました。また、関税は3月31日時点で実施済み分のみ反映しています。

ボーイング社長兼CEOのケリー・オルトバーグは、「当社は安全と品質への重点的な取り組みを継続しており、その結果として事業全体で業務実績が向上し始め、正しい方向に進んでいます。計画の実行を続け、早期に良好な結果が得られており、現在の環境を乗り超えながら、当社の業績を完全に回復するために必要な抜本的改革に引き続き取り組んでまいります」と語っています。

営業キャッシュフローは当四半期中、民間航空機の納入数増加と運転資本回転期間を反映し、マイナス16億ドルでした。

現金および有価証券への投資額は、主に当四半期中のフリーキャッシュフロー活用により、当四半期期首の263億ドルに対し期末は237億ドルでした。負債額は、満期を迎えた負債の支払いにより期首の539億ドルから536億ドルに減少しました。融資枠として100億ドルを確保しておりますが、引き出しは行われておりません。

受注残高は、第1四半期末時点で5,450億ドルでした。


主要ビジネス部門ハイライト

民間航空機部門

  • 民間航空機部門の第1四半期の売上高は81億ドル、営業利益率はマイナス6.6%。主に納入数増加を反映。
  •  737型機プログラムは当四半期に生産を漸増し、今年中に月産38機まで引き上げる計画を維持。787型機プログラムは当四半期、引き続き月産5機の生産を安定させ、今年中に月産7機に引き上げる計画を維持。777Xプログラムは、当四半期に米連邦航空局(FAA)の認証に向けた飛行試験を拡大し始め、2026年の777-9型機の初号機納入予定を維持。
  • 当四半期には221機の純受注を獲得。大韓航空からの20機の777-9型機、20機の787-10型機、BOCアビエーションからの50機の737-8型機を含む。
  • 当四半期には130機の民間航空機を納入。受注残は5,600機超、金額ベースで4,600億ドル。

防衛・宇宙・セキュリティ部門

  • 防衛・宇宙・セキュリティ部門の第1四半期の売上高は63億ドル。営業利益率は2.5%で、安定した業績を反映。
  • 当四半期には、米空軍から次世代戦闘機F-47の設計、製造、納入に関する契約を獲得。本契約は、業者選定と評価プロセスが未完了のため、当四半期末時点の受注残には含まれていない。
  • 防衛・宇宙・セキュリティ部門全体の当四半期の受注残高は620億ドル、そのうち29%が米国外顧客からの受注。

グローバル・サービス部門

  • グローバル・サービス部門の第1四半期の売上高は51億ドル、営業利益率は18.6%。良好な業績と適切な構成を反映。
  • 当四半期は、100機目の767-300BCF(Boeing Converted Freighter、ボーイング改造貨物機)を順豊航空(SFエアラインズ)に納入。米空軍よりF-15イーグル向けに電子戦システムを統合する改修契約を獲得。ボーイングは4月、デジタル・アビエーション・ソリューションズ事業の一部売却を合意。取引は、規制当局の承認その他の慣習的な前提条件を満たした後、年末までに完了する見通し。