- ボーイングの702MP+プラットフォームをベースに製造された3基目の衛星が、アジア太平洋地域全体に通信接続を提供する予定
- 本衛星は本日、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地に到着し、スペースXのロケット「ファルコンヘビー」による打ち上げに向けてボーイングとバイアサットが準備を進行
※当リリースは、米国時間2026年 4月 7日に発表されたプレスリリースの翻訳版です。
オリジナル文面はこちらを参照ください。
2026年4月7日 ケープカナベラル宇宙軍基地(米フロリダ州)発 ボーイングは本日、人工衛星「ViaSat-3フライト3(VS-3 F3)」を通信事業者バイアサット(ViaSat)に引き渡したことを発表しました。ボーイングの高出力702MP+プラットフォームをベースにし、カリフォルニア州エルセグンドにあるボーイングの施設で統合作業が実施されたVS-3 F3は、アジア太平洋地域の高密度市場において、商用モビリティや防衛分野などのお客様向けに、優れた効率性と柔軟性を備えた帯域幅を最大限提供し、かつ性能を向上させる最先端技術を提供します。
ボーイング・サテライト・システムズ・インターナショナル社長のライアン・リードは、「ViaSat-3 F3は、ボーイングの通信衛星プラットフォームである702ファミリーの強みと、バイアサットとの長年にわたるパートナーシップを反映しています。今回の引き渡しにより、次世代コネクティビティというバイアサットの使命を支援するために設計された、高出力で柔軟性の高いプラットフォームを提供することができます。同社の使命は日々その価値を高めており、私たちはバイアサットとのパートナーシップと信頼に感謝しています」と語っています。
ボーイングは、カリフォルニア州のエルセグンド工場で宇宙機としての最終統合、試験、検証を経て、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地へ衛星を正式に納入しました。同基地では、スペースXのロケット「ファルコンヘビー」による打ち上げに先立ち、ボーイングとバイアサットが打ち上げ前の一連の作業とミッションの準備作業を支援します。今回の引き渡しにより、ViaSat-3プログラムはボーイングとして重要な節目を迎え、VS-3 F3のための衛星の製造および統合作業が完了しました。
バイアサットの宇宙システム担当バイス・プレジデントであるデイブ・アブラハミアン氏は、「ViaSat-3 F3の納入はこのプログラムにとって重要な節目となります。同時に、アジア太平洋地域全体でこの衛星による堅牢性、安全性、柔軟性、そして高性能さを備えた通信接続を実現しようとしているお客様にとっても重要な一歩です。当社とお客様がこうした目標を達成する上で、ボーイングのプラットフォームの性能とミッション運用は、ViaSat-3プログラム全般にわたって不可欠なものでした」と語っています。
ボーイングの実運用実績ある702ファミリーをベースに開発された702MP+プラットフォームは、より大型で電力集約型のペイロードに対応しつつ、ボーイングの衛星に期待される信頼性と柔軟性を維持しています。ViaSat-3では、より大型の太陽電池アレイ、大容量バッテリー、アップグレードされた支援電子機器、そして高出力ミッションの熱負荷に対応する大型の展開型ラジエータを搭載できるよう、プラットフォームを拡張しました。
また、本プラットフォームは、従来型702SPの技術を基盤としつつ、より大型の702MPクラスにもその効率性を拡張した全電気推進システムを採用しています。ViaSat-3のペイロードと反射鏡構成を支えるため、ボーイングは構造要素と姿勢制御性能を強化し、システムの大きさや柔軟性に関係なく、宇宙機として正確な向きを維持できるようにしました。
ボーイングのVS-3 F1はすでに民間航空の通信接続を提供中であり、、VS-3 F2は南北アメリカでのサービス開始に向けて現在プロジェクトを進行中です。VS-3 F3は衛星コンステレーションの対象範囲をアジア太平洋地域に拡大し、同地域のお客様に向けて幅広い接続オプションを利用できるようになります。
ボーイングとバイアサットは、フロリダでの打ち上げ作業を共同で支援し、本衛星の設計から統合、引き渡しを実現した協力関係を継続していきます。