Eric John, President, Boeing Japan  Vice President, Boeing Global

ボーイングは1953年に日本の拠点を東京に開設して以来、70年以上にわたり民間航空と防衛宇宙の両分野で、多くのお客様、サプライヤーや政府関係者の皆様と相互信頼に基づく密接なパートナーシップを構築してまいりました。日本とともに成し遂げた数多くの「Made with Japan」による成果を私たちは大変誇りに思っています。

この協力関係のさらなる発展を目指し、ボーイングは2022年に名古屋で研究開発センターを開設いたしました。また同年、経済産業省とボーイングが2019年に署名した技術協力をさらに拡大することにも合意いたしました。持続可能な航空宇宙の実現に向けて、日本との連携をさらに推進してまいります。

日本は世界に広がるボーイングのサプライチェーンの中でも米国外最大のパートナーです。日本におけるパートナー企業は約200社にのぼり、そうしたなかでも三菱重工や川崎重工、SUBARU、東レなど、日本の製造業を代表する企業と協力してきたことはボーイングにとってとても光栄なことです。

お客様にとっての価値をより多く創出し、より優れた製造システムを生み出すために、ボーイングはパートナーの皆様とともに新たな可能性を切り開いています。また、航空輸送の安全性を高めるために、政府関係者や規制機関とも力を合わせています。

そして、翼や胴体部分の多くが中部地区で作られている787ドリームライナー(2025年4月に世界の搭乗客10億人を達成)をはじめとして、世界で最も成功を収めている民間航空機も複数機種にわたって日本とともに造ってきました。最新機種である世界最大の双発機777Xも、日本企業の皆様との協力のもと製造されます。日本との緊密な連携は民間航空の分野だけではありません。これまでに200機以上のF-15戦闘機が三菱重工によりライセンス生産され、日本の空の安全を守っています。同様に、川崎重工は100機ものCH-47チヌーク・ヘリコプターをライセンス生産し、自衛隊が国内のみならず世界での人道支援や災害救援活動で活用しています。また、宇宙分野では宇宙航空研究開発機構(JAXA)とも協力体制を維持しています。

「Made with Japan」は製品だけにとどまりません。教育や地域社会との関係構築に力を入れ、適切な人材を育てるお手伝いをすることもその一環です。なぜなら、航空宇宙分野の次の100年をリードする次世代のイノベーターや夢を追い求める人たちにインスピレーションを与える、というボーイングのミッションを今後も継続していくために必要不可欠なことだからです。

大学との協力では、製造業界全体に貢献するために教育・研究プログラムを実施し、航空宇宙ビジネスに進む学生に必要な知識やスキルを提供する支援も行っています。また小中学生向けには、科学への興味を引き出すSTEM(科学・技術・工学・数学)プログラムを全国で展開しています。

現在のボーイングの成功は、日本政府や航空業界との長きにわたるパートナーシップの賜物です。今後もこのパートナーシップを足がかりに、未来を見据え、さらなる発展を目指してまいります。

Eric John
エリック・ジョン

President, Boeing Japan
Vice President, Boeing Global
ボーイング ジャパン社長

ボーイング グローバル
バイス・プレジデント